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2023年度第2回採集観察会の報告

期 日:2023年6月16日(金)
場 所:鈴鹿市小岐須町 小岐須渓谷
参加者:貝發憲治,熊田憲一,加藤修朗,塩崎哲哉(4名)

 梅雨のさなかであるが、朝起きるといい天気である。朝7時、自宅を出発。およそ160kmの道のりをたどり、10時前に集合場所の小岐須渓谷キャンプ場の駐車場に到着する。すでに貝發さんと加藤さんが到着されている。ほどなく熊田さんも到着され、本日のメンバーがそろう。今回は、三重県RDB改定のための調査も兼ねている。ここではスズカホラヒメグモとカネコトタテグモの記録があり、その確認が一つの目的である。簡単に打ち合わせをし、とりあえず上流の屏風岩まで採集しながら林道を歩くこととする。早速カネコトタテグモを求めて道路わきのがけ地をのぞき込む。がけ地の表面をなめるように探索するが・・・見つからない。いないのか、いるのに見つけられないのか?探索を続けながら、そして他のクモも採集しながら林道を歩くが、なかなか歩が進まない。やがてカネコ探しはあきらめムードに。重点は他のクモに移っていく。杉柴の積もった林床にはナンブコツブグモがたくさん生息している。がけ地にはヤマジグモも多い。岩壁の隙間で見つけたのはユノハマヒメグモのようだ。

ホラヒメを探索  いつの間にか12時を回っている。急いで屏風岩のところまで行く。かつてこの近くの洞窟でスズカホラヒメグモを採集した記憶があるのだが、場所がどこだったか、すっかり忘れてしまっている。熊田さんが、屏風岩の上流で採集した記憶があるというので、そちらに向かう。川岸に小さなくぼみがある。そこをのぞき込んでいた熊田さんが、ホラヒメがいるという。のぞき込むと確かにホラヒメのようだ。熊田さんが写真を撮っている間に、隣の穴を覗く。しゃがみこんでやっと入れるスズカホラヒメグモ穴もすぐに狭まって奥へは入れない。覗くと奥まで続いている。懐中電灯の明かりで壁面を探っていくと、居た。ホラヒメだ。手をせいいっぱい伸ばして届くぎりぎりの所だ。吸虫管を使ってようやく採集することができた。雌の成体である。その近くで雄の亜成体も採集することができた。これで今日の目的の一つを達成することができた。

記念撮影  林道に戻り、道路に座り込んで昼食とする。食べながら、RDB改定委員会の報告や会の今後のことなどを話する。さて、駐車場に戻るとする。行きに2時間もかけた道のりも帰りは15分ほどで駐車場まで戻ってきた。駐車場まで戻り、下の河原まで下りながら採集をする。ひとしきり採集した後、駐車場へ。駐車場に戻ってからもいろいろと話が弾み、16時半ころようやく解散となる。


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