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2014年度第3回採集観察会の報告

期 日:2014年10月19日(日)
場 所:

紀宝町井田 ウミガメ公園前の七里御浜防風林
紀宝町井田 井田神社周辺
参加者:
 
太田定浩,貝發憲治,熊田憲一,塩崎哲哉,前原晋(計5名)

 今回の採集観察会は紀宝町と遠方のため,松阪駅西口に7時40分までに集合。貝發先生のクラウンに太田先生と相乗りさせていただく。天気は快晴で好い採集観察日和になりそうである。7時45分に出発。松阪ICより伊勢自動車道にのり尾鷲北ICでR42に降りる。次に出来て間がない熊野尾鷲道にのる。長いトンネルをいくつも通り抜け熊野大泊ICでまたR42におりる。途中コンビニに寄って弁当を買い,一路ウミガメ公園へむかう。松阪駅を出て2時間ばかりで到着した。以前通った曲がりくねった峠越えもなく,1時間以上も短縮でき大変便利になった。紀宝町ウミガメ公園の駐車場で,塩崎さん熊田さんと予定者全員がそろう。

採集風景_井田海岸 10時から正午ごろまで,ウミガメ公園前のR42から,目視50mで波打ち際となる砂浜と防風林で採集観察を行う。防風林は,松林の中にシャリンバイなどの背が低い木が生え,あまり手入れがなされていないようである。このような環境のなかで10時ごろから正午までめいめい採集を行う。成果として主に海岸地域で見かけられるヘリジロオニグモ,ほかにアズチグモ,エビグモ類,ハエトリグモ類,コクサグモ,やはり海岸地方によく見かけられるアシブトヒメグモなどを採集することが出来た。次回は樹木の下ばかりでなく、砂浜の石の下とか漂着物の陰をもっとよく調べたい。

正午近くになり,車で10分ほどの次の採集地,井田神社へと向かう。小さな公園に隣接するこじんまりとした井田神社は、厳めしさよりもなにかほのぼのとした温かさを感じさせる。公園のベンチでは,近くの会社員とおぼしきペアーがお弁当を仲良く食べている。私たちも暖かい日差しをうけながら昼食をとった。 

 この井田神社は厳めしさよりも親しさをおぼえると感じたのは,うっそうとしたあの神社林がなく、公園,ミカン畑,10mほどの河川に沿って広がる水田などわりと見通しが良い環境のせいだと思われる。この区域で,15時ごろまで採集することとなり、目の前の土手を調べることにする。背の丈をこすようなアシや,厄介な野バラとか草むらをせめる。素晴らしい秋空のもと少し額に汗を浮かべながら思いきり採集した。ここでは、アシナガグモ,ウロコアシナガグモ,タナグモ類,ササグモ類,イタチグモ,ネコハエトリなどを採集することができた。15時過ぎとなり本日の採集観察会は終了した。本当に恐縮なことですがまた貝發先生の車で松阪駅までおくっていただき太田先生ともお別した。列車の乗車,乗継時刻もスムーズにいき無事帰宅することが出来た。感謝。 (前原)
                                              【前原晋 記】


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