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2022年度第5回採集観察会の報告

期 日:2022年11月6日(日)
場 所:市安濃町草生 経ヶ峰登山道及び入口駐車場周辺
参加者:貝發憲治,加藤修朗,熊田憲一,塩崎哲哉(4名)

今回の記念採集観察会は経ヶ峰登山道である。随分昔に実施した場所なので下見に行ったところ、大きな県道が整備されており大変便利になっていたが、登山道とその周辺はあまり変わっておらず懐かしかった。集合場所とした登山道入口駐車場を地図で確認し、GPSの位置情報を皆さんにメール送信した。  ところが当日、いつも早く集まるメンバーが全く来ない。連絡を取ったところ、GPSで示した場所に集合しており、昔はこんな場所で採集したのかと思っていたということであった。結局私の思い込み違いと地図の見誤りであることが判明し、大変な混乱を招いて申し訳ないことをしてしまったが、それでも集合時間であるである10時には本来の場所に全員集まってもらえてほっとした。

  記念撮影   資料を渡したり未同定標本の扱いについて話しを聞いたりした後、午前中はまず登山道で採集することになった。今回はRDB2025作成のための調査も兼ねていることから、私はこの場所で採集している候補種のシノビグモとカネコトタテグモを中心に確認することにした。しかし、シノビグモの発見場所は土砂が積もったりして全く環境が変わっており、上の渓流でもクラークコモリグモが多く見られただけで確認できなかった。カネコトタテグモも登山道の崖地を丁寧に調べたが、もともと地中性のクモの発見には疎いので成果はあげられなかった。正午が近づいてきたので、目標を切り替えビーティングやシフティングをしながら山道を下り駐車場へ戻った。

   午後は、詳しい地図を調べると、駐車場周辺には田畑や河川、雑木林など面白そうな環境が広がっており、周回で戻れるので、そちらで午後3時まで採集することになった。皆元気に出発したが、私は最近は腰が痛く、脚力も衰えてきているので、最後尾をヨタヨタつまずきながら畦道や雑木林を進む。ササグモやアサヒエビグモ、イオウイロハシリグモなど幼体が多くて大したものは採れない。1時間半程採集した後、腰をさすりながら見渡すと、皆さんは遙か彼方で盛んに採集している。予定時間内に追いつき周回するのは無理と判断し、元来た道を駐車場まで戻り、住民と世間話をしながら付近を観察したり小休止をして皆さんが帰るのを待った。しかし、またまた皆さん時間になっても戻ってこない。採集に夢中になっているのかと思い連絡したところ、私が後ろを付いてこないのでため池にでも落っこちていないかと探してもらっていた。お詫びをして笑い話で許してもらった。クモ談議と次回のRDB調査の確認をして午後4時、少し遅くなったが解散した。

  この1年、特にここ半年、急速に老化現象が顕著になってきた。気持ちはちっとも変わらないが75歳を過ぎて確実に体力は衰え、一日行動すると疲労が大きい。皆さんの足手まといとならないよう気をつけてもうひと踏ん張りしましょう。    (貝 發)


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