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2022年度第4回採集観察会の報告

期 日:2022年10月16日(日)
場 所:松阪市大阿坂町_浄眼寺周辺
参加者:貝發憲治,加藤修朗,熊田憲一,塩崎哲哉(4名)

記念撮影 2022年度,第4回採集観察会は松阪市大阿坂町の浄眼寺周辺で実施された.近くのコンビニで貝發先生と合流をして,浄眼寺近くの駐車場へ向かうと,間もなくして直ぐ後ろに塩崎先生の車が付いてきているのに気が付いた.先に到着していた熊田先生と合流すると貝發先生が何時もの如く,近くにある別名「白米城」の由来の説明から始められた(詳しくはネットで検索願います).

採集場所の説明が一通り終わると各々採集を始めた.私は稲刈り後の水田でコモリグモと格闘の後に浄眼寺から南の方へ,水田の水路沿いに採集を続けることにした.あちらこちらにイノシシの沼田場が見受けられたが,最近はイノシシに感謝するようになってきた.それは藪漕ぎをすると蔦などに足を取られかなり体力を消耗するが,イノシシなどの大型の動物が通ったあとは藪が倒れてとても進みやすいので助かる(さすがに熊は勘弁であるが).

アワセグモ いつもクモを採集する管ビンはアズワンのSV-50Aにアルコール溶液を1/3程入れて使用しているが,当日は1.5時間程で標本が溶液一杯に近づいていた.名古屋市内ではこれで十分なのだが,三重はやはり生物相が厚く(餌の昆虫の種類や総数も多い)取れ高が違うのだと思いながらお昼の集合場所(駐車場)に戻ってきた.駐車場では塩崎先生が公衆トイレの壁面で採集をしていたので,珍しいものがいましたかと声を掛けてみたところ,ひょいと管ビンを渡してきたので覗いてみるとなんとアワセグモが入っていた.すごいと驚いていると熊田先生,貝發先生と戻られてアワセグモを確認するたびに“オー!”と歓声があがった.

昼食をとりながら,次回以降の調査予定の打合わせをして集合写真を撮影する.そして熊田先生にアルコールを分けて頂き採集用の管ビンに注いだ(これで本日は十分足りるであろう).

昼食後は塩崎先生の案内で浄眼寺裏の墓地で再びアワセグモを探すことにしたが私は1頭も見つけることは出来なかった.塩崎先生と熊田先生は同じ木で3頭見つけることが出来たので,かなり悔しかった(笑). 調べていた木を最後に眺めてみると,かなりの樹皮がはがされており,みなに仏罰が下されるのではと心配になった.流石に疲れが出てきたので終了予定の15時まで稲刈り後の水田でのんびりと採集にいそしむことにした.採集中に水田の持ち主であろう方から何をしているのかと尋ねられたので,三重県の依頼でクモの実態調査をしていると回答すると,ご苦労様とねぎらいの言葉を返して頂けた.いつも思うのだが怪しげなおじさんたちが他人の水田で断わりもなく怪しげな行動をしていればお叱りをうけて当然であるが,未だかつて一度もない.三重県の方は心が広いのであろう.

今回も誰も怪我(ヒルに咬まれるのはのは怪我に含まない)をすることなく無事に終了することが出来たことに感謝しながら岐路についた.          (加藤 記)




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