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2021年度第3回採集観察会の報告

期 日:2021年10月3日(日)
場 所:三重県多気郡多気町(丹生水銀鉱山跡及び周辺里山)
参加者:貝發憲治、加藤修朗(2名)

立梅用水 第3回の採集会は10月3日(日)に丹生水銀鉱山跡周辺及び丹生大師周辺で開催されました。まずは6月にユアギグモが見つかった杉林から採集を開始しましたが、ユアギグモを見つけることが出来なかったこともあり、杉林での調査は早々と切り上げ、立梅用水(江戸時代に作られた、かんがい用水路です)へと調査エリアを変更しました。用水路に沿って登っていくと、積み重ねられた小型ボートが目に入ってきます。このボートは夏になると用水立梅用水路下りに使われるそうです。さらに進むとトンネルに突きあたりました(トンネルは長さ70m高さ1.8m)。幸いにも用水路の水位は低く流れも無いので、ライトを手にトンネル内部を調査することにしました。10m程進むとトンネル側面に大きなアオグロハシリグモの雌を見つけたので貝發先生に声を掛けました。先生が駆け寄ってきてライトの先を覗きこむと驚いた声で『キクミメがいる』とつぶやかれたので、その目線の先を追うと、大きキクメハシリグモなキクメハシリグモが壁に張り付いていました。大きさとは相対的なもので、つい先ほど大きいと思っていたアオグロハシリグモが小さく感じられました。さらにトンネル内の調査を続けるとキクメハシリグモの雌2頭、雄1頭を採集できました(同時に2頭のアオグロハシリグモを目視確認しました)。私たちはトンネルでの成果物を手に満足げに下山しました。

記念撮影 昼食後には、さらに調査エリアを丹生大師へ変更しました。丹生大師ではキノボリトタテグモの採集方法について貝發先生から情報を得たので、早速試してみたところ1回目のトライでキノボリトタテグモを見つけることが出来ました。ああすれば見つけることが出来ると誰でも考える簡単な手法だが、計画的に試したことはありませんでした。そこで方法をイメージして実際にその通り行なってみると・・まさにコロンブスの卵だと思いました。今回も色々な発見があった楽しい1日でした、最後はVISON(先近出来たリゾート施設)の入浴施設て汗を流して帰路につきました。

採集したキクメハシリグモは雌雄別々のケースで飼育中ですので飼育結果は次の機会で報告させて頂きます。今回の採集会も十分な成果を上げて無事終了することが出来ました。採集会の準備をして頂きました貝發先生に感謝致します。【加藤 記】


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