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2020年度総会及び同定学習会の報告

期 日:2020年2月15日(土)10:00〜16:00
場 所:松阪市日野町カリヨンプラザ内 松阪市市民活動センター
参加者:貝發憲治,加藤修朗,熊田憲一,塩崎哲哉,武藤茂忠(五十音順)

【総会】
 議事に沿って、2019年度の活動報告、2020年度予定の確定、会計報告、問題点の確認と改善が検討されました。以下に一部を紹介致します
(1)2019年度の活動報告
※採集観察会等
   @2/16(土) 2019年度総会(松阪市日野町カリヨンプラザ)
   A4/3(土)・14(日)  第1回採集観察会(南牟婁郡御浜町阪本の里山)
   B6/16(日) 第2回採集観察会(南牟婁郡御浜町阪本の里山)
   C8/3(土)・4(日) 中部蜘蛛懇談会との合同採集会(長野県白馬村)
   D9/7(土)・8(日) 第3回採集観察会(南牟婁郡御浜町阪本の里山)
   E11/9(土)・10(日) 第4回採集観察会(南牟婁郡御浜町阪本の里山)
※その他の催し物
   @6/2(日)津市リサイクルセンター(環境学習センター)にて指導者養成
             クモ講座及び県民対象クモ類観察会
   A自然観察会等・・・・いなべ市(2回),四日市市(4回) など
※会誌の発行 『しのびぐも』第46号: 7月1日発行


(2)2020年度の予定(日程変更の可能性有)
   @2/15(土)  2019年度総会(松阪市日野町カリヨンプラザ)
   A4/19(日)  第1回観察会(三重郡朝日町)
   B5/17(日)  関西クモ研究会・中部蜘蛛懇談会・三重クモ談話会合同採
          集会(滋賀県甲賀市)
   C6/20(土)・21(日)  中部蜘蛛懇談会との合同合宿(長野県白馬村)
   D7/26(日)  第2回観察会(多気郡多気町丹生大師)
   E9/20(日)   第3回観察会(度会群大紀町大内山)
   F11/8(日)  第4回観察会(いなべ市藤原町新町)
(3)その他
   ホームページのリニューアルに着手
   ホームページに年間予定表の掲載を実施
   会誌(しのびぐも)へ1名1件の寄稿を依頼

参加者 【同定会(総会後)】
 総会後は顕微鏡等必要な機材を貝發先生がご用意され皆それぞれに不明種の標本や写真を持ち寄っての同定会を行いました。
 私は2019年度の三重での観察会で採集した幼体標本の中で際立った特徴のある種とヤチグモ成体標本を持参致しました。先ずは熊田先生にヤチグモを2種類観て頂いたところ日本産蜘蛛類図鑑を指し示して「ミツイシヤチグモ」と「コンゴウヤチグモ」と説明して頂きましたが腑に落ちなくしばらく顕微鏡と外雌器のイラストとを交互に比較していると段々と同じに見えてくるではありませんか。幼体標本は「アメイロハエトリ」「キノボリトタテグモ」「アオグロハシリグモ」などですがどれも先生から種名を教えて頂けると成体の面影を感じることが出来ました。
 過去に成体を見たことのあるクモだと幼体との関連付けがしやすいのですが、多くのクモが初見の私には難問の連続となります。今年の中部蜘蛛懇談会の総会で沖縄の不明種の一つとしてサラグモSP雄を発表したところ、谷川先生からキボシヒメグモとの御指摘を受けたことを思い出します。ギボシヒメグモの特徴である腹部の両端と末端の模様が無かったのですが、写真を見続けると始めは影と思っていた部分が模様に見えて来るではありませんか、こうなるとギボシヒメグモにしか見えません。
 クモは色彩変異が多い上に幼体では特徴が不明確なので近縁種との見分けが困難のはずですが先生方は見事に言い当てます(判らないものは判らないと明確に言います)。何故見分けが付くのか以前から不思議に思っていたのですが、多くの個体を識別することにより模様や形状以外の特徴を自然に感じる(捉える)ことが出来るようになるのではないでしょうか?上手く説明出来ませんが、例えるとリンゴは赤でも黄色でもリンゴと同定できます、そして梨と黄色いリンゴを比較すれば別物であることは考える事無く判別できます。クモの同定も同じ要素を含んでいるのではないでしょうか?当面は図鑑と格闘しながら場数を踏み続ける必要があると実感しました。同定を効率良く進める為に次回は私も顕微鏡を持参しようと考えております。
四月の観察会で三重クモ談話会の皆様とお会いできることを楽しみにしております。[加藤 記]


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