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2018年度第2回採集観察会の報告

期 日:2018年6月10日(日) 曇りのち雨
場 所:四日市市曽井町神前丘陵
参加者:武藤茂忠,貝發憲治,熊田憲一,塩崎哲哉(4名)

朝起きると,曇天の空模様である.沖縄の南方には台風もあり,今後梅雨前線が刺激され,徐々にその影響を受けるという.さて,今日の採集観察会はどうだろうかと思案しているところへ貝發さんからTELが入る.「どうしましょうか?」との問い合わせである.あれこれ話した結果,決行となる.急いで準備をし,出発.車で2時間半ほどの道のりである.途中,大台付近で雨が降って来,天気が気になる.10時過ぎ,現地に着くと,皆さんすでに到着され,採集の準備をしている.貝發さんは,早めに来て,皆を待つ間にすでにビーティング をしたとのことである.幸い雨は降っていない.

 早速準備をし,各自思い思いの場所に散らばっていく.自分は近くに笹藪を刈り払ったような所を見つけ,枯れ枝,落ち葉をかき分けながら何かいないかと探す.ウデブトハエトリ,ヒメスジハエトリ,Xysticus sp.,ワシグモsp.等を採集する.近くの林の落ち葉を水切りかごにかき集め篩うが,あまり入らない.小一時間ほどそのように採集したあと,場所を移動.

採集地の環境 キクメハシリグモ  さて,どこへ行こうかとあたりを見回す.田んぼは,前回はまだ田植え前であったが,今はすでに苗が青々としている.その畔にアザミがきれいに群生しており,ピンクの花がきれいである.その横にある用水路に目がいく.三面張りの用水路であるが,縁から草が覆い被さっている.ピンと来るものがあって,幸い水深が浅いので,用水路の中に入り込み,縁の覆い被さった草を捕虫網で下から受けるようにして順に叩いていく.アシナガグモなどが枯れ草と一緒にネットに落ちていくのがわかる.ふと,黒い大きなものがネットに落ちるのが見える.「オッ,コレハ・・・」と,はやる心を抑えながら,なおも叩いていく.10mほども叩き,ネットの中に枯れ草もほどほどにたまったので,畔の上に上がり,おもむろにネットの中をのぞき込むと,真っ先に目に飛び込んできたのが,黒い大きなやつ.頭胸部に放射状に白線がはしり,白い縁がそのまわりを取り囲んでいる.キクメハシリグモの立派な♂成体である.「ヤッタ!」と一人心の中で快哉を叫ぶ.なおもネットの中を探っていくと,アシナガグモやイオウイロハシリグモに混じってキクメハシリグモの♀幼体も出てくる.ちょうど昼時となり,みんなも戻ってくる.こんなのが採れたよ,と披露する.キクメハシリグモは,県内では一昨年の伊賀での合同合宿の際♀幼体が採れているが成体はまだ採れていない.以来,採集の機会をねらっていたものである.

 昼食後は,貝發さんから次号の会誌「しのびぐも」の記事に関したことや,夏の合同合宿の話がある.さて,午後の採集を始めようかとしたところ,大粒の雨が落ちてくる.速やかに中止を決定.解散となる.【塩崎 記】                 


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