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期 日: | 2014年9月7日(日) |
場 所: | 津市香良洲町 香良洲浦海岸 津市白塚町 白塚海岸 |
参加者: | 貝發憲治,熊田憲一,太田定浩(計3名) |
本年度予定されていた6月1日(日)の第2回採集観察会と7月27日(日)の第3回採集観察会は,ほぼ毎回出席の会員の体調不良があったり,「三重県レッドデータブック改訂委員会」が何回も開催されたりしたため中止せざるをえなかった.そのため当初予定の第4回採集観察会が本年度第2回目の観察会になった.
梅雨を引きずったようなぐずついた天候が続き,前日もかなりの雨と雷だったので心配したが,久しぶりの晴天となった.ただ何時も参加する会員が体調を崩したり用事があったりして,参加者はこれまでになかった3名という寂しい会になった.今回は昨年から続けている海岸での調査で,10時15分に津市香良洲町の公園に集まった後,1km北へ走った堤防に車を止め浜へおりた.
浜の幅は約100mほどで,堤防に近い半分ほどは高さ20mほどのクロマツの疎林で,その間に高さ3〜5mほどのクロマツの幼樹があり,それらの下は堤防に近い所はイネ科の雑草などが茂り,波打ち際へ向かってハマゴウやコウボウムギなどの海浜植物が見られ,それらの植物がまばらになった先は,波で運ばれてきた木片や竹などのゴミが横に並んださきが波打ち際である.この海岸で正午まで採集した.ビーティングで採れた小さなクモ
は顕微鏡で調べなくてはわからないが,ここで見られたクモは,小屋でみつけたクロガケジグモのほかヤハズハエトリやコクサグモなどであった。
午後は香良洲の浜から北へ約12kmほど離れた白塚海岸へ移動し,昼食をとった後午後3時過ぎまで採集調査をした.白塚海岸は海水浴場としてよく知られた御殿場海岸や阿漕浦のさらに北へ続く海岸で、環境は香良洲海岸と非常によく似ていて,同じようなクモが見られたが,海浜植物の根元からヤドカリグモが採れたり,シラホシコゲチャハエトリが跳んでいたり,雑草のところではカラオニグモを採集したりしたが,当然のことかも知れないが,里山に比べれば種類も個体数も大分少ないなと話し合ったことだった.
【太田定浩 記】