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期 日: | 2012年9月9日(日)晴れ |
場 所: | 北牟婁郡紀北町紀伊長島区古里 古里海水浴場[5136-22ー14] 北牟婁郡紀北町紀伊長島区三浦 豊浦海岸[5136-12-93] |
参加者: | 橋本,武藤,貝發,熊田,塩崎 |
朝方から激しい雨が降ったので、今日の採集会はどうなるかと心配していたが、10時すぎに紀伊長島駅に集合したときには、日が差してきて天候は回復していた。長島道の駅集合の予定だったが、橋本が紀勢本線特急南紀四号に乗って10時12分着しかできなかったので、集合時間と場所を変更してもらった。参加者は貝発、熊田、武藤、塩崎、橋本(敬称略)の5人である。
まず午前中は「古里海水浴場」の海岸で10時半から12時まで採集をおこなった、シーズンが過ぎて海水浴場に人影はなく、ただ波の音だけが聞こえていた。砂浜まで車をいれ、ハマゴウの茂みから採集を始める。砂浜のあちこちに生えている海浜植物の間には、ほとんど蜘蛛の姿はなかった。防波堤内側の植生で叩きあみを行ったり、漂着物の間をさがしたり、海蝕岸壁のあたりで採集したりした。
正午で午前の部を切り上げ、キャンプ場の休憩所で昼ごはん。そこで、貝発が用意したRDBの資料4枚により、22日に行う予定の専門家会議の事前打ち合わせなどを行い、塩崎制作による「世界通信教材科学ニュースNo.1〜3」の披露がおこなわれた。休憩所近くのケヤキの葉に大きなオニグモが見つかったのでそれを採集、近くには不思議とゲホウグモの卵嚢の残骸があった。
午後は1時半より3時まで豊浦海岸で採集。ここは数人の海水浴客、カヤックと素潜りダイバーたちがいた。植生ならびに生息場所としては、古里海岸より単純なように見えたが、そこでイソハエトリ、ヘリジロオニグモ(熊田)が採集された。
帰り道、大宮の坂部氏から、古熊野街道の石垣でヒラタグモ、ミヤグモの巣に集まるコケヒロズミノガを見て欲しいとの依頼があったので、貝発、橋本、武藤の3人が調査に立ち寄ってみた。巣は見つかったが、ミノガの集まりは見られなかったので、後ほどの観察を依頼して帰途についた。午後5時半であった。(担当;橋本)