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2011年度第3回観察採集会の報告

期 日:2011年11月6日(日)曇り
場 所:伊勢市小俣町元町[5136-6505],伊勢市中島1丁目 宮川堤公園[5136-5585]
参加者:太田,橋本,貝發,熊田,塩崎

当初の予定では,10月16日に多気郡大台町滝谷および久豆岩井口へ行くことになっていたが,9月3日の台風12号の大雨による出水や一部道路の崩壊,加えて都合の悪い人が多く,そのため期日と場所を変更しての会になった.近鉄伊勢市駅表口に10時集合したのは貝發さん塩崎さんと太田.熊田さんは直接御薗町の宮川右岸ラブリバー公園へ.橋本さんは午前中地元小学校のボランティア活動のため,午後からの参加とのことだったので貝發さんと塩崎さんの車で出発,途中コンビニで昼食を調達して公園へ.

  伊勢市小俣町元町の河川敷の環境  昨年は第1回がこの場所だったのだが,今回は夜来の雨のため増水していて,河川敷へ降りにくいので対岸へ行ってみることにして移動し.小俣町の汁谷川との合流地点の近くで,何とか河川敷へおりられそうな所があったので,そこで午前中の採集観察をすることにする.堤防の斜面を下りると枯れたアシが生えている河川敷で,それぞれが採集を始めたが,クモはあまりいない.コモリグモを追いかけたり,草の根元や出水でコンクリートのくぼみに集まっているごみなどを掻き分けてみるのだが,なかなかみつからない.堤防上道路のガードレールで,汚れたボロ網の底に潜むクロガケジグモやコクサグモを見つけたのがやっと.12時を過ぎたころ,橋本さんから貝發さんに連絡があったようで,ここでの採集を切り上げて次の宮川堤公園へ移動する.

度会橋  県道鳥羽松阪線の度会橋を渡って右岸の公園へ行くのだが,橋のたもとに警察官や何人かの警備員を見て,名古屋の熱田神宮西門前から伊勢神宮内宮宇治橋前までの106.8kmを8区でつなぎ,学生日本一を競う第43回全日本大学駅伝対校選手権の選手たちが,間も無くこの橋を渡るのだと気がついた.そういえば先程から上空をヘリコプター3機がホバリングしたり移動したりしていた.橋を渡った所にはTVの取材の櫓が組まれカメラマンがカメラを操作していたり,多分地元の有志だろうと思うが,和太鼓をたたいて声援をおくる準備をしていた.

 川原の駐車場で橋本さんと一緒になり昼食にする.昼食後ヘリの爆音に妨げられながら,橋本さんから「三重県レッドデータブック2005改訂に関連する〈自然観察会〉開催について」の会議の報告,貝發さんからは「三重県生物誌第2回編さん会議」の報告のほか,来年7月開催予定の東京蜘蛛懇談会・関西クモ研究会・中部蜘蛛懇談会と三重クモ談話会の合同合宿についてなどの連絡があった.駅伝選手の大半が橋上を通過すると,ヘリもゴールへ向かったのでやっと静寂が戻ったのでここでの採集調査を始めた.

参加者 河川敷にある公園はかなり広く,遊歩道もあってジョキングしたりウォーキングを楽しむ中老年の人の姿が見られたが,台風の増水により,公園の中の道沿いの植込みの木の上流側には,かなりの高さまで流れてきた枯れ草やゴミが,ひっかかったままになっていて,堤防斜面の下の方の桜の根元にもごみが見られたところを見ると,出水時には川幅全体に水が流れていたと思われた.植え込みの1mくらいの一番高い枝の間に1匹のジョロウグモが中途半端な網にじっとしていた.川の流れに近いところでは多くのコモリグモ類が走っていたが,植え込みを叩くとネコハエトリやウロコアシナガグモ,他のアシナガグモ幼体のほかは多くのクモは採れなかった.

 15時を過ぎたので採集をやめて、次回は12月4日(日)大台町へ行くことを確認して解散した.[太田 記]


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